08.02.11
パンチングレザー
先日切りつけられたシートの革を張り替えました。
切られた後すぐさま張り替え用の革を探し、ヤフオクで良さそうなのを見つけ、即購入。
シート張替え初めて物語です。もーぐたん。
痛々しい傷跡の残るシート。
この傷跡を見るだけでも悔しさと怒り・憎しみがこみ上げてくるので、早く治そう。
コレは新しく購入したシートの革。
まぁ、何のヘンテツもない合成皮革を縫製しただけのモノなんだけど、座面の部分がパンチングレザーになっていて、ノーマルシートで感じられるお尻が滑る感じがなくなるとのこと。
革の裏面。
きちんと縫製部分の糊付けがされているみたいだけど、一応セオリーに則って、縫製部分にシリコーンシーラントを塗って、1日乾かしておいてある。
シートベース裏側の、革を止めてあるホッチキスの針を、マイナスドライバーを使って全て抜き取り、革を剥がすとこんな感じ。
スポンジも多少傷ついているけど、補修するほどではないので、そのまま作業続行。
作業の間は写真におさめるのを忘れてしまったので、テキストで。
[ 1 ] 薄いビニールのシートをシートベースに張る
一応、縫製部分の防水対策はしたものの、シートベースのスポンジが濡れると乾くのに時間がかかるので、念のため。
ビニールはあまりシワができない程度に、適当にかぶせる感じで問題なさそう。
[ 2 ] 革を被せて仮留め
前方部分と後方部分をタッカー(ホチキスのデカイヤツ)で3ヶ所くらい仮留め。
前後を仮留めで固定したら、左右の中央部分を強く引っ張って仮留めし、対角線上に四方を留める形で仮留め完了。
[ 3 ] シート後方をシートベースに固定
まずはシートの後部左右を強く引っ張りながらタッカーで留めていく。
仮留め部分も調整しながら本格的に留めていく。
[ 4 ] シート前方をシートベースに固定
シート後方半分を固定できたら、シート前方を固定。
シート前方部分は反りがあったりして複雑な形状をしているので、ドライヤーで革を温めて伸ばしながら引っ張って、シワが出来ないように張っていく。
前方の仮留め部分も、後方同様に調整しながら固定。
コレが完成図。
シート前方はこんな感じ。
一応シワもなく、初めてにしてはキレイに仕上がってると自画自賛。
横はこんな感じ。
座面はパンチングレザーで、横面はカーボン調。
革を購入した「Peace Craft」では、複数のパターンとカラーから、座面と横面の組み合わせを選べるので、色々考えたんだけど、やっぱりベーシックな組み合わせがベターだと判断。
シート裏面はこんな感じ。
負荷のかかりやすい折り目部分や角は多少多めに留めて、それ以外はザックリと留める感じ。
ゲキシブに生まれ変わりました。
安っぽいシルバーの色味がなくなって、いっそう渋みが増した感じ。
早速近所を乗り回してきたところ、コレが本当にスベらない。
革の質感の違いもあるから、パンチングのせいじゃないかもしれないけど、座った位置が変わるコトがなくて、とっても安定してる。
ノーマルシートは少し走るとシートの傾斜とバイクの制動のせいで、必ずといって良いほど前方に滑ってしまい、気が付くと窮屈な姿勢になっているコトが多かったけど、コレでイチイチ信号待ちの時に座り直す必要がなくなるのが嬉しい。
余ったノーマルシートの革で財布でも作ろうかな。