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07.08.08

都会の夏

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先週の日曜日、最高気温が30度を超える中、馴染みの仲間と公園サッカー。

到着すると、既にミニゲームを始めてる面子の中に、見かけない顔がチラホラ。

彼らの正体は…

「タイ代表」だった。




林試の森公園で一緒にサッカーしてる仲間の一人に、タイ人の子がいる。

彼はタイ大使の息子で、親父さんは駐日大使にしてタイの将軍。

将軍といっても階級がいくつかあるらしいんだけど、その中でも数人しかいないクラスの将軍らしい。

ようするにオボッチャマなんだけど、その彼のタイの友人達が日本に遊びに来ているので、サッカーにも連れてきたらしい。




一人は以前にも会ったコトのある子だったけど、それ以外の3人は新顔。

サッカーは世界の共通語だから、一緒にボール蹴るのに大きな問題はないんだけど、パスを要求する時には「中!」とか「縦!」なんて言っても、当然通じない。

そういう状況の中でゲームを楽しむのはなかなか難しいモノがあったけど、それでもみんな良い子だったし、楽しい時間を過ごせた。




夕方になると雨雲が急に発達して辺りは一気に暗くなり、雷雨に襲われる。

とはいえ、雨もソコまでヒドクないし雷も相当遠いトコだったので、ひとまず荷物を持って木陰に非難。

荷物を立てかけようとした木の幹に、何かいるのが見えた。

近づいてよく見ると、セミの幼虫だ。




セミは土の中で7年かけて成長し、羽化するために幼虫の姿のまま土から出て、自分の育った木の幹を登る。

枝葉の先までたどり着くと、葉っぱに掴まり、時間をかけて羽化する。

俺は小さい頃は昆虫大好きっ子だったけど、セミの幼虫が木を登る姿を見たのは初めてだったから、若干興奮した。




と思ってると、下からもう一匹。

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コイツはちょっと小柄。

メスなのか、それとも油蝉じゃない別の種類なのか。

無事に羽化して、成虫でいられる数週間の内に他の誰かと出逢って、また新たな命を木に生みつけるがいい。

そして、そいつが今度地上に顔を出すのは7年後。

その時、またココに来れるといいな。