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明日から準々決勝が始まる…という中途半端な時期に更新。

まぁ、日本代表が想像していた以上の惨敗を喫しての敗退という、何とも言いようのない失望が一気にW杯熱を冷まし、日本サッカー第一次成長期の終焉を迎えた感もある今日この頃。

もっとも、この時期だけ現れるニワカサポーターの熱が冷めたところで何が変わるってワケでもないし、別にどうでもいいコトなんだけど、ロクにサッカーも知らない野球バカメディアによってそれが先導されているのが気に食わないかな。

いい加減「まともにサッカー中継できる民放TV局が育たないモノか」と思うワケだが、日本サッカー自体がプロ化後10数年しか経ってないし、メディア各局の重役どもはいまだ野球大好きオヤジどもだし、サッカーの中継なんかマトモに出来なくったって直接文句をいう人間も希少な状況じゃ、成長なんてするワケない。

今、W杯に残ってるサッカー強国、ブラジル・アルゼンチン・イタリア・フランス・ドイツ・イングランド…なんかは、メディアのサッカー選手に対する評価は手厳しいことで有名。日本で言うところの野球+スポーツ新聞なワケなんだろうけど、国内リーグの毎試合の評価も詳細につけられるし、選手各々に対する採点も評価も辛口で、日本のソレとは比にならない。

この厳しい評価システムが購読者の希望に応じて出来たモノなのか、メディア側が作り上げたモノなのかは知らないが、どちらにしても一般の人のサッカーに対する目が、日本のソレと比べてはるかに厳しいのは明白だ。

こうした背景があるからこそ、ヨーロッパや南米のサッカーリーグは毎試合が白熱した本気のぶつかり合いになっているんだと思う。まぁ、イタリアのようなコトも実際には起きてるんだけど。


今のJリーグを見てても、お世辞にもレベルが高い試合は行われていない。

今回のW杯は、過去数大会の中でもかなりレベルの高い大会ではあるけど、そうは言ってもクラブレベルの試合のような、システマチックな組織的サッカーが90分しっかり機能している試合は少ないワケで、そういった意味ではヨーロッパのトップレベルリーグやチャンピオンズリーグなんかと比べると、サッカー自体のレベルは高くない。

ようするに、毎日同じメンツで練習してるクラブレベルのサッカーの方が、総じて代表レベルよりも高いクオリティを保っている、いや、いなければならないのに、日本代表を多く排出するJリーグのレベルが、ヨーロッパのソレと比べて大きく水をあけられているコトが、今回のW杯で痛いほど思い知らされた形だ。


ただ、サッカーのレベルよりも何よりも問題なのは、Jリーグでは選手が本気で「負けられない」と思って試合をしているようには思えないというコトだ。

ヨーロッパで行われている試合が全てそうだとは言わないが、少なくともトップレベルでの試合では、選手一人一人が毎試合を本気で戦っていると感じられるが、それはきっと、少しでも手を抜けば次の試合に出場できるがワカラナイという、ギリギリのところで試合をしているからに他ならないと思う。

これが、毎日の練習や毎週行われる国内リーグで当然のようにカラダに刷り込まれている状況が、今のJリーグのようなぬるま湯の状況と同一だとは、決して思えない。

こういった姿勢が、中田ヒデの言う戦う姿勢の基本だし、本気でやるっていうコトの根本だと思う。

今回のW杯は結果以上に内容が悪かったが、何よりサッカーの質ではなく、プロスポーツ選手としての質が低かったコトが、今後ヨーロッパに選手が出て行くことの妨げにならないか、非常に心配なところだ。


恐らく、日本代表を支えるJリーグの、この十数年での成長曲線を今度の十数年で上回ることは不可能だと思われ、今後の日本代表の強化・代表選手の強化は、ヨーロッパリーグに頼らざるを得ない状況だろう。

しかし、この大会で見せた日本代表のふがいなさやプロ意識の低さが、今後他の日本人選手のヨーロッパクラブへの移籍に大きく影を落とすのは必至な気がしてならない。


せっかくレベルの高いW杯なのに、素直に楽しめないモヤモヤの原因がココに集約されている。