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欧州CL準々決勝 ミラノダービー

物投げ込みで0-3の敗戦 観衆暴徒化で伊が対策

「大人の自主性」を重んじるヨーロッパサッカー界にも、くだらない決め事が必要になってきたらしい。・・・少なくともイタリアには。

今回のCL準々決勝ミラノダービーでのインテルサポーターの行動には、ガッカリさせられた人間が大勢いたようだ。マナーや安全性はもちろん、興業的な問題などでも大きな問題となる行動だった。

しかし何よりもガッカリさせられたのは、インテルサポーターがインテルを信頼していないことだった。いかに審判の判定にインテル不利な要素があったにせよ、インテルの選手、監督、チーム全体を信頼せず、皮肉にもミランのチーム力、ミランの勝利を信頼していたというコトだ。

ああいう行動を起こせば、当然のごとく試合は没収され、非常に少ないながらも多少は残されていた「数分間での奇跡の可能性」を自らのチームに放棄させ、その他にも様々なペナルティを課し、その結果としてCL自体への参加を認められなくなる可能性すらあることに、全く持って関心がないらしい。あまりにも愚かしく、恥を知らない行動を起こした輩が、あのスタンドだけでも相当数いたことにも驚いた。

サッカーには、ヒトを虜にする魅力があるが、その危険性もまた多分に含んでいる。

あまりに深く現実生活に染み込んでいたり、または賭博などで生活そのものすらもかかっているコトがあったりするので、南米などではしばしば選手・監督の生命に関わるニュースも配信されるが、少なくともヨーロッパの大都市のひとつであるミラノのサポーターが、簡単なモラルを守ることすら出来ないのは非常に失望させられる出来事だ。

先日そうした悲劇の一つに対する、心温まるニュースを目にしただけに、こうした現実とのギャップに対しての失望というところもまた大きかった。