http://www.nikkansports.com/ns/soccer/p-sc-tp0-050328-0011.html

これにはさすがに驚いた。

かつてアメリカの大統領が夫人の占いによって政策を決めていたって話はあったし、現在も恐らくそういう類の話は現実に存在するらしいコトを噂話程度には聞くが、権力執行者でこれほどまでに公に認めた人物は、そうはいないだろう。

「血液型による性格判断を選手選考の基準に取り入れている」というのなら、まだ理解ができる。それだって確たる証拠はないし、単純な傾向や思い込みの部分も大いにあるとは思うが、まだ生物学的に
・血液には種類がある
・それが脳の働き方に影響する
・結果的に性格を決定付ける材料となっている
という見方をアスリートである人間（この場合でいう監督やトレーナー）が信仰していて、血液型を選手選考に取り入れてるっていうのであれば、正直まだハナシはわかる。（それも大分問題だろうが）

ところが、占星学・生まれ月を選手選考の材用にしてるっていうのは、どうなんだろう？別に占星学を完全否定するワケではないが、生まれた月によって人間の性格が決まるというのは、まぁ季節や時期よって受ける引力のバランスなど、複合要因的に肉体に及ぼす影響から、脳の働きが決定されて性格にも同様の傾向が現れるようになる・・・と考えれば納得できないでもないが、正直なところそれだってあくまで統計学的な傾向に過ぎないし、人間を選ぶ基準にするのには非常に大きな問題があるのは間違いない。

好き嫌いで選手を選ぶこと自体を公にすることだけでも、かなり問題視される中で、プロフェッショナルな技術、戦術眼、経験などを度外視した選考基準を、さしたる問題とも思わずに公に発表できてしまう人物が監督なのでは、誰がマジメに働こうと思うだろう？

フランスのナショナルチームが苦戦を強いられてるのは、ジダンを含む９８年W杯優勝メンバーの引退だけが原因ではないようだ。