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勝った。勝たせてもらったという方が正確か。

緒戦の北朝鮮戦同様、何とも冷や汗モノの試合だったが何とか勝ち点3を手に入れるコトが出来た。内容はどうあれ、とにかくこの勝ち点3を取れさえすれば、まぁ文句はない。一応現状2位につけているし、これで6月のアウェー2連戦までの時間を悲観的にならずに過ごせるだけでも、正直ありがたい。

しかし、分かりきっていたコトとはいえ、本当に決定力のないチームだ。
なんでここまでシュートを打たない(打てない)のか、とても不思議で仕方ない。何のために攻めているのか、一瞬忘れてしまうほどだ。

ゴールを奪う。それが目的なワケだから、単純に言えば、相手ゴールにシュートを打つだけだ。もちろん、相手DF・GKなどに触られないコトが大前提ではあるが、それでもシュートを打たねば点は取れない。勝つために点を取り、点を取るためにシュートを打ち、シュートに持ち込むために攻撃を仕掛け、攻撃を仕掛けるために相手からボールを奪う。

もちろん、それだけがサッカーではないが、この予選という試合に関してだけは、相手にボールを触らせず、ズタズタに引き裂いての美しい攻撃や、相手にキーパーが一歩も動けないような美しいFKを決める必要性はまったくない。とにかく泥臭くとも貪欲にゴールを狙い、相手のO・Gでもいいから点を取る。まさに今日の試合のようだが、勝負だけを問題にするならば、それで十分なワケだ。というか、「それでもいい」という姿勢が重要だと思う。

振り返って今日の試合。
頑張っていなかったとか、気合が足りないというコトは決してなかったと思う。それは誰よりもW杯に行きたがっているのは選手であり、監督であり、現場の人間達だと思うので。

ただ、何故かシュートを打たない。攻撃のビジョンがない。曖昧なパス回しや、持ってからヒトを探し、ひたすら考えてからパスを出すという鈍重さが目立って仕方なかった。FW二人(鈴木・高原)は前半まったくシュートを打っていない。中央のMF(中村・中田・福西)もシュートは数えるほど。彼らがシュートを打たなければ、流れの中から点を取ることはかなり難しいハズだ。

高校生との練習試合でも、やはり点は取れていなかったが、恐らくこんな調子だったのだろう。後半の控え組が大量得点したのは相手の体力的な問題などもあるだろうが、正直、結果の出せていないFWを試合に起用し続けるほどチームに悪影響を及ぼすことはないと思う。

この練習試合でも3得点した柳沢は、結局今日の試合には使われず。イラン戦の前に主力組相手に2得点した大黒も、イラン戦は後半の後半からしか使われず。鈴木と高原のコンビで上手く行ったタメシがないと思うのは、俺だけではないハズだ。

FWだけの責任にするコトは間違いかもしれないが、それでもやはり点を取るのがFWの仕事であり、FWがシュートを打たないのは、DFがハイボールを競らないのと同じくらい仕事をしていないと思うので、その責任は非常に重いと思う。

特にヒドイのが高原。
相手のチェックは確かに厳しい。が、単純なトラップミス、パスミス、必要のないドリブルが異常なまでに多く、ポスト役は元代表の高木並(郵便ポストの方が役に立つ)。シュートは後半かろうじて打っていたが、パスを呼び込む動きも少ないし、特に中田からパスを受けられないようだ。確か自分でも言っていたが、まったく周りとタイミングが合っていない。

ただ今の彼はかつてと違って、自分で局面を打開して点を取るタイプではないし、周囲に活かされて初めて結果を残せるのだから、周囲との連携は自ら築かねばならないだろう。それが出来ないためにドイツで苦労しているんだろうに、代表でまったく経験が活かされていないことが非常に嘆かわしい。

なぜ、ジーコは彼を起用し続けるのだろう?正直、今の日本サッカー界は、そこまでFWのコマ不足だとはとても思えない。今の代表に入っていない選手でも、高原よりは調子の良い選手はたくさんいるだろうに・・・

しかし、何故か「ここぞ」という時に結果を残せてしまっている日本代表。それはそれで結構なのだが、正直こういう根本的な不調の原因をほったらかしにしているコトが、いつかしっぺ返しを食う要因になる気がして、非常に心配になる今日この頃。

ま、W杯に行ければそれでいいんだけど。