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一昨日のW杯アジア最終予選対イラン戦を観てたヒトは、昨日一日つまらなかったコトだろう。少なくとも面白くはなかったハズ。

確かに、イランはアジアでは最強の部類に属するだろうし、少なくともあのアザディスタジアムの12万人総イラン人男性の熱狂的雰囲気、標高や芝を含めたコンディションはかつてないほどタフだったろうとは思う。

ただ、やっぱりW杯での戦いを想像するに、最低でも引き分けを勝ち取るしたたかな試合運びが出来ない日本代表には、かなり失望した。

もちろん、移動やスケジュール面からみて、本大会よりも大陸予選の方が厳しい戦いになることは当然であるとは思う。ただ、ここで「この試合は最低引き分け勝ち点1を取る」という試合を、選手・監督を含めた全員が実行出来ない現状が、仮に本大会出場が出来たとして、本番での大きな不安材料になるのは間違いないと思う。

どんなに選手が欧州で活躍できるようになっても、ホーム&アウェーでの予選自体を戦う経験や、中東や東南アジアといった地域での試合経験が少なく、アジアのチームである日本代表の「アジア経験不足」が、この予選における最も大きな不安材料だ。

アジア杯以降の「何故か負けない」流れが、いわゆる海外組選手の登用で断ち切られたことが、チーム全体の気分的なムード破壊につながらなければ良いのだが、次の試合が近いことが吉とでるか凶とでるか・・・かなり心配だ。

もしも、ホームのバーレーン戦で引き分け以下のような結果しか残せなかった場合、残りの試合はアウェーの北朝鮮戦、同じくアウェーのバーレーン戦、ホームではあるものの強敵イラン戦(これは確実に2対1以上の結果が必要)しか残っていない現状から、相当に厳しくなることが予想される。

アウェーの対北朝鮮・対バーレーンは、日程的に非常にタイトで、流れやコンディションを保つことが非常に困難なことも考えられるし、30日のバーレーン戦は確実に勝ち点3、そして相手の戦意をそぐような、希望を持たせない結果が必要だ。

それを含めてみても、イラン相手にあまりにも簡単にドリブル突破・カウンターを許すバランスの悪い守備や、退いて守る相手を崩すつなぎの出来なかった創造性のない攻撃陣を見ていると、とてもそのような結果を残せる予感がしない。

この敗戦はたったの1試合ではあるものの、もしかすると98年W杯のように他力本願の苦しい予選を繰り返す可能性が高いのでは?と悪く考えてしまうような、そんな試合だったと強く思う。