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06.09.22

ちょいふる

http://www.youtube.com/watch?v=wHcf0uukqkM

U-17アジア選手権で日本代表が12年振りに優勝した。

映像での情報はYouTubeでしか得られなかったので、全てを見たワケではないけど、AFCの公式サイトでも評価が高く、ダイジェストを見た限りでは非常に躍動感があるサッカーをしているようだ。

特定の個人に頼らず、全ての選手とボールが流動的かつダイナミックに動く、オシムが提唱するようなモダンなサッカーを、この年代ではキチンと実現しているようで、少し未来に希望が持てるのかもしれない。

しっかりしたパス&ゴー、強く早いパスと動きながらでもしっかりしたトラップ、それらがキチンと行われている中で、今年の高校サッカーで優勝した「野洲」のような「ツナギ」や「ワイドな展開」が行われている。城福監督についてはあまり詳しく知らないが、このチームが何を目指しているのかは非常に分かりやすく、少なくとも攻撃に関しては、チームにも戦術がしっかり浸透しているようだ。

この年代で結果を出せていない現代表の若手世代は、結局この上のワールドユース(現U-20W杯)でも出場はするものの、望ましい結果も内容もインパクトも残せず、結果的に上の世代を脅かす存在にはなりえず、今に至って年功序列のように代表の座についているような状況であり、結果として現代表のレベルダウンを招いていると言える。

アジアの端の日本が、世界のレベルに触れる機会、それも「本気の戦い」に触れられる数少ない機会の一つが、こういったユース、ジュニアユースを含めた世界大会であり、そこでの経験が後の選手個々の成長に大きく影響するのは間違いない。

逆に言うと、こういった若年代の世界大会に出場できずに「本気の戦い」を数多く経験せずにいると、もっとも成長できる時期に栄養を得られず、結果的に世界のレベルから大きく引き離されることになる。

少なくとも、U-17W杯に出場する権利を獲得したことで、今後十数年の未来を背負う彼らには、彼らが追いつくべき世界のレベルを肌で感じるコトができ、南米やアフリカの過酷なまでにハングリーな環境や、欧州の競争激しいハイレベルなユース環境とは別次元にいる自分たちを確認できることだろう。

そこで経験したモノを、自分たちだけでなく自分の周囲にも影響させるコトができるようであれば、最高に望ましい結果だと思うが、少なくとも自分の成長の糧にできれば、かつて「黄金世代」と呼ばれた世代では成し遂げられなかった成功を手に入れられるかもしれない。

W杯で惨敗して以降、芳しいニュースのない日本サッカー界にとっては唯一(と言っても過言でない)期待の持てるものだったので、U-17W杯では地に堕ちた日本の評価を覆すような内容・結果を与えられるべく頑張って欲しいものだ。