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05.04.05

光の粒

光の粒

バスマジックリンをバスタブに吹きかけてちょっと時間をおく。
その後シャワーでバスタブをザーっと流しながら風呂掃除用のスポンジでキュッキュと磨くようにこすり洗い、バスマジックリンの泡が残らず排水溝に吸い込まれるまでシャワーで流す。

シャワーの水がバスタブの床面に波を立てたとき、この光の粒は姿を現す。

まるで自ら光を放つ小さな小さなビーズ玉のように、次々に現れて、水面を目にもとまらぬ速さで滑り、キラキラと光ながら一瞬にして消えてゆく。波を立てればまた大量に現れて、そしてまた消えてゆく。とてもキレイで、何度となくひたすらシャワーの水をバスタブの床面にぶつけて波をつくってしまう。

ま、原理的には単純で、恐らくは洗剤によって表面張力増した水滴の玉が、水面に反発しながら、球体の状態を一定期間守って滑っていく・・・というコトに過ぎないんだけど、とてもキレイで幻想的な光の粒たちに心を奪われる。


実は、喫茶店のアイスコーヒーなんかでも同じような現象を楽しむことができる。
アイスコーヒーに適当なミルクとシロップをいれてかき混ぜると、どんな具合にかは定かではないけれど(ミルクの脂肪分のせいか)、表面張力が強く働くようになることがある。

挿したストローのクチを指で塞いで、アイスコーヒーからスッと抜き出し、ツルツルの氷めがけてポタポタ垂らすと、氷の上から小さくてまん丸のアイスコーヒーの粒たちがコロコロっと勢い良く転がり、アイスコーヒーの表面さえも転がり続け、勢いの死んだところで弾け消える。ひどいときは頼んだアイスコーヒーを飲みもせず、ひたすらこうして遊んでしまう。

本当に何の意味もないが、やり始めると病み付きになるこの作業。
誰かと喜びを共有したいものだ。